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From New York

From New York by Mari Tobita #11

Self-Publishing Patterns / 自己出版パターン

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気候が春になって、新しいことを書いてみたくなりました。Ravelry.comという編み物のデーターベースができてから、敷居が高いと思っていた自己出版が私にもできるようになりました。今回は私自身の自己出版の流れを書こうと思います。人それぞれやり方が違うし私のやり方が唯一ということではありませんが、自己出版をしてみたいけれどどうしていいかわからない人にとってはちょっとでもお役に立つのでは無いかと思います。 パターンは英語で書いています、ガーメント(ウェアー)の場合は日本の出版物だとワンサイズのみが多いけれど、こちらではサイズ展開が必ず必要です。最低でも3サイズ多いものだと10以上のサイズ展開があります。さすがに色々な人種が混じり合っていて体の形も千差満別だからでしょう。 まずはデザインをしてスワッチを編む作業に入ります。スワッチからゲージを取り、割り出しをしてパターンの下書きを始めます。英文のパターンは文章で書くことが多く、書いてある通りに編むと出来ちゃった!という感じなので、パターンは何ページにもわたることがあります。日本のような編み図はなく簡単な製図で胸周りと丈、詳しい場合は裾まわり、袖ぐり丈、肩幅、衿ぐり幅等が書いてあります。模様編みや編み込みが入っている場合はチャート(記号図)が含まれることがここ10年くらい増えてきました。 編み図で育ってきた日本人ニッターはまずこの文書のパターンにアレルギー反応を示してしまいます。アメリカ人がチャートや編み図に拒否反応を示すのと同じです。 パターンの下書きを書いたら、製図とチャートはコンピューターソフトを使って清書し、文章はWordでフォントのサイズ12を使います、フォントは個人の好みですが、読みやすいフォントがいいでしょう。私はTimes New RomanかCalibri を使うことが多いです。両面プリントすることを考えてパターンはなるべく偶数ページに収めるようにしています。 いい写真がパターンに使われると売り上げがかなり違うので、フォトグラファーとモデルが必要となります。これは必要経費と考えるようにしていますが、かなりの出費になります。ニッターさんの中には写真がたくさんだと印刷するのにインクをたくさん使うから嫌だという人もいるので、写真は最小限にして必要な場合はそのページをスキップしても問題がないようにレイアウトするようにしています。 テクニカル編集の作業は間違いの少ないパターンを書くために絶対しなくてはいけない作業です。私もテクニカル 編集をしていますが残念なことに自分自身のパターンはテクニカル編集できません。 さて収入ですが1パターンが500円から800円くらいになります。パターンを何枚売ったら必要経費が出るんだろうっと考えるのはよして、たくさんの人が編んでくれたらいいなーっと妄想をします。 一時パターンを印刷して売ることも考えましたが印刷に1パターン7ドルもかかると聞いてpdfのみにしまた。そうやってデザイナーさん達が苦労したパターンはラベリーでたくさん見られます。 小物のパターンはサイズ展開もあまり必要ではないので、ちょっと書いてデザイナーデビューしてみませんか? 自分のデザインを気に入ってもらえて、それが誰かに編んでもらえるというのはとても刺激的で嬉しいものです。新しい編み物の世界を覗けるかもしれませんよ。

PROFILE

Mari Tobita

北海道教育大学札幌分校特美卒。1996年に米国に移住。舞台や映像のパペットデザイナーとして働く。2002年よりNY在住のニットデザイナーShirley Paden氏に師事。2005年よりオリジナルデザインを発表。Vogue knitting、Interweave knits他に掲載。

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