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INTERVIEW
人気作家インタビュー

interview #4

つまみ細工の楽しみは今までハギレであった小さな布をまとめて可憐なお花が出来上がること

つゆつき 土田由紀子

─ つゆつきさんの作品は本当にどれも素敵ですが、制作する上で特に注意している点はありますか?

ありがとうございます。作品を制作する上で布の色合わせに一番時間をかけます。私はカラー系の資格は持ってないので知識から選ぶことはなく、布屋さんに行ってインスピレーションで選びます。布は小さくカットして使うので柄の場合は縁取りの色が濃くないものを選びます。また特に落ち着いた色味の布、むら染の生地など大好きです。
お花の制作後はそのお花に合った花芯選びにもこだわります。イメージと違った場合はビーズが固定された後でも工具を使い取ったりしています。「これ!」と思い選んだものも「あれっ?イメージと違ったな」ということもあります(笑)

tsuyutsuki_02写真撮影:白井由香里

─ デザインはどんな時に浮かぶことが多いですか?じっくり考えて浮かんでくるのか、生活のふとした場面で浮かんだりもするのでしょうか。

お茶を飲みながら雑誌を見ている時など浮かんでくることが多いです。素敵な色合わせの洋服や、景色、写真からもこんな色合わせ素敵だなとよく感じます。つまみ細工とまったく関係のないものでも、色合わせと考えると素敵なものは私たちの生活の中にたくさん散らばっています。その色合わせから浮かんだイメージでお花の形をつくったりすることが多いです。私はお茶の時間が好きなのですが、何か浮かべる時はそのようにリラックスしていることが大事かもしれませんね。

─ 「晴れの日はもちろん、卦の日(普段の日)にもつまみ細工を楽しんでいただく」というのがつゆつきさんのコンセプトですが、普段のファッションにつまみ細工を取り入れるコツを教えてください。

洋服に合うようにするには、まずはお花の色を思っているイメージよりワントーン落とすことです。後は一言でピンクと言っても、“くすんだピンク”“青みがかったピンク”“オレンジよりのピンク”など色はさまざまです。もし合わせたい服があるならその服を着て布を買いに行くのが一番です。すると洋服に馴染むピンクを迷いなく選べ、洋服にもしっくり馴染むでしょう。
私もそうだったのですがアクセサリーとしてつけることが最初すこし照れくさい場合は、まず使いやすいアイテムからつけてみましょう。バックや帽子、花ゴムなどからつけて頂くのがいいと思います。慣れたら是非、髪飾り、コサージュとしてネックレスと一緒につけてみて下さい。シンプルなワンピースが驚くほど華やかになります。1度つけるとつけていない時さみしくなってくるのがつまみ細工のおもしろい所です。

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─ お気に入り(こだわり)の道具があったら教えてください。

これからつまみ細工を楽しみたいと思われる方に、是非お勧めしたいのは裁断道具の3点セットです。

・テープカット定規(CLOVER)
・ロータリーカッター
・カッティングマット

つまみ細工を始められた方が最初に大変だと感じられるのは布を小さく(3×3cm)カットすることだと思うのですが、上記の3点があれば歪みやすいちりめんなども綺麗に切れます。ロータリーカッター(小型)、カッティングマットは100円均一でも販売されているのを使って頂いてもいいです。

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また、つまみ細工を作る上で大事なのはピンセットとはさみです。ピンセットは先がとがっていて、厚みも薄めのタイプを選んで頂くのがポイントです。また、ピンセットの内側は必ず滑り止めのないタイプを選びましょう。
はさみはCLOVERさんの“カットワークはさみ115”を愛用しています。たとえば剣つまみの花びらは8枚重なっているのですが、こちらのはさみなら綺麗にカット出来ます。また台布を花の形に沿ってカットする時に先が尖っているのでとても綺麗に切れます。はさみは花びらの端切り用と、台布カット用に分けて使っています。

─ 作品や材料、道具などこだわりの収納法はありますか。

いつも気軽に作れるようにお道具箱を居間の机の上に置いています。お気に入りのお道具箱の中身はCDケース、マドラー、ピンセット、はさみ、のり、ボンド等です。

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机の上に置いていると気軽に作り始めることが出来、家族とおしゃべりしながらお花をつくれて家族との時間がより楽しいものなります。
また3cmに買った布は100円均一のケースに入れて小分けにして保管しています。同じ形で揃っていた方がスッキリして見えるので、気に入ったのがあれば大目に買っておきます。

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─ つゆつきさんは娘さんの七五三を機につまみ細工を始めて、今や本が何冊も出るような人気作家になられた訳ですが、これから始めようと考えている方につまみ細工の魅力をお伝えください。

つまみ細工の楽しみは今までハギレであった小さな布をまとめていくと可憐なお花が出来上がることです。特に丸つまみは花びらを台布の上に葺いた後、花びらの中の雫型をピンセットで押さえると、パッとお花が咲く瞬間があります。その様子を見るのがとても楽しいです。ハギレがこんなに可愛い花になるなんて、と。
私はつまみ細工を始めた日からその感動を感じながら好きなものを作っています。つゆつきの作り方は伝統的な作り方とは違いますが、綺麗な形になるまで花の形を整えることが出来る良い点があります。お洋服のハギレなど使って、みなさんの普段の装いを飾るアクセサリーのひとつにつまみ細工を加えて頂けるととても嬉しいです。
これからもたくさんの方に花が咲く瞬間を感じていただけますように。

tsuyutsuki_08写真撮影:白井由香里

トップメイン写真 写真撮影:白井由香里

PROFILE

つゆつき 土田由紀子(つちだゆきこ)

娘の七五三を機につまみ細工を知る。つまみ細工の温かさを感じる美しさに感動し作家活動を始める。毎日使いたくなるつまみ細工がコンセプト。著書に「つゆつきのつまみ細工」(日本ヴォーグ社刊)。

ヴォーグ学園の担当講座
(ヴォーグ学園WEBへ)
東京校 つゆつきのつまみ細工 丸つまみ・剣つまみ
横浜校 つゆつきのつまみ細工「庚申バラ」「袋つまみ」教室
名古屋校 つゆつきのつまみ細工
心斎橋校 つゆつきのつまみ細工 丸つまみ・剣つまみ

関連情報
つゆつきのつまみ細工通信講座
つゆつきさんの著書『つゆつき流 つまみ細工のいろは』(日本ヴォーグ社刊)

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